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浄土真宗と浄土宗はどう違うのですか? [浄土真宗]

浄土真宗(じょうどしんしゅう)と浄土宗(じょうどしゅう)は、ともに浄土仏教に属する宗派でありますが、歴史的・教義的な違いが存在します。以下に、それぞれの特徴を簡単に説明します。

### 浄土宗(Jodo-shu):

- **創始者**: 法然(Honen)によって平安時代末期に開かれました。

- **教義**: 法然は「南無阿弥陀仏」という阿弥陀仏への念仏称名を通じて、生死超越を説きました。信者は、阿弥陀仏の無量の慈悲に頼って、生まれ変わりの苦しみから解脱し浄土に生まれ変わることを願います。

- **特徴**: 良弁によって提唱された「一遍念仏」が有名で、一遍は「南無阿弥陀仏」という念仏を繰り返すことの簡素な修行法を強調しました。

### 浄土真宗(Jodo Shinshu):

- **創始者**: 親鸞(Shinran)によって鎌倉時代に創始されました。

- **教義**: 親鸞は、人間の努力だけでは解脱できないとし、「他力本願」の教義を提唱しました。すなわち、阿弥陀仏の無限の慈悲によってのみ救われるとの立場をとります。そのため、信者は自己努力ではなく、阿弥陀仏の慈悲に頼って念仏を称えることが重要とされます。

- **特徴**: 「浄土真宗本願寺派」や「浄土真宗西本願寺派」などがあり、真宗は複数の宗派に分かれています。また、「南無阿弥陀仏」を称えることが中心であり、その際には自己の無力さを認識することが重視されます。

簡単に言えば、浄土宗は法然の教えに基づき、一遍念仏を中心に据える一方で、浄土真宗は親鸞の他力本願の立場を取り、「南無阿弥陀仏」を通じた信仰を強調しています。
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